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【留学体験記】同級生にブータンの王子がいたんだ  〜クーデター編〜

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幸せの国ブータンの王子が同級生ってのが鉄板ネタ、どうも、yutas (@yutas0609)です。

当ブログでは「留学はしたほうがいいよ」とか、「日本を出て海外へ出て行くべき」みたいなことをよく書いてますが、その理由の一つに「色んな友達ができる」っていうのがあります。

もちろん今の時代ですから、日本の学校へ行っても交換留学生とかいますし色んな国の方と異文化交流することは可能です。ただし、実際に自分の身ひとつで単身留学すると、当然ですが異文化交流できる頻度と質が格段に上がります。 今日はそんな私の異文化交流経験の中でも、特別な経験だったブータンの王子との話をいたしましょう。

9月から学校が始まるのに王子は10月の半ばにやってきた。でも先生は怒らない。なぜ?

クーデターイメージ

私の高校時代の同級生にブータンという国からやってきた同級生がいました。ブータンというと、精神面での豊かさを値とする国民総幸福量(GNH)を提唱した王様がいる国で有名ですね。ブータンは親日家の方が多く、王様も日本にやってきたことなどがあり知っておられる方も多いかと思います。

私の同級生は現在の王様、第5代国王の実の弟であり、私が留学していた当初は第4代国王の息子、つまり王子様だったのです。 王子様なんて生まれて初めて見た!つーか同級生って!!!って当初は興奮しましたが、本人はいたって普通の気さくな男。同じクラスを取っていたこともありましたし、寮も同じだったこともあるので仲良くしてました。

アメリカの学校はだいたい6月初旬に学期が終わり、6,7,8月と3ヶ月間夏休みがあった後に、9月から新しい学年がスタートします。私が通っていた学校も同じで、こういう長い休みの時だいたい留学生の子達は自分の母国へ帰ります。私もそうでしたし、王子も同じように母国へ帰って行きました。

そして9月。留学生たちが自分の国から戻ってきて、新しい学年をアメリカで過ごそう!とテンション高まっていた中、唯一ブータンの王子である彼だけが戻ってこなかったのです。先生に聞いてみると先生も理由は全くわからない。そして時間は普通に過ぎて10月の中旬ごろ、彼はひょっこりと学校に顔を出してきました。 私も含めみんなで「おいおい!1ヶ月半もの間何やってたんだよ!長い夏休み取りすぎだろ!」なんて言いながら、彼を茶化していました。すると彼が一言、 王子様:「あぁ、クーデターが起きて国出れなかったんだよ。」 と言いました。

その瞬間全員絶句。 そして一呼吸置いた後にみんなそれぞれ 「うん、そりゃしょうがねえ。」 もちろん先生も最初は連絡もなく無断欠席していた彼を怒っていましたが、上記のセリフを聞いた途端絶句。そして「無事に戻ってこられてよかった。」と言って彼は何のお咎めもなしに(当然ですが)学校へ戻ってきました。

日本という国に生まれた幸運を改めて考えさせられた瞬間

私たちは全員生まれた時に大小はあれど、どこかの国に生まれ、その国の国民として生きていきます(2重国籍は置いといて)。私は日本で生まれた日本人。日本で生まれるということ、もっと言えば日本で男性に生まれるということはそれだけで全世界人口の中でかなり上の方に位置するということ、それは頭の中でわかっていました。 でも、王子様に「クーデターだったんよ」って話を聞いた時に、「あ、そうだよな。私は日本に生まれて何不自由なく暮らしてるけど、国と立場が違えば同い年でもこんなこともあり得るんだよな」っていうのを実感しました。それとともに「王子っていいよなー、将来のこと心配する必要ねーじゃん」とか思ってた自分が恥ずかしくなりました。 彼からしたら将来の心配どころか、明日の自分の身さえどうなるかわからないんですから。 仏教最後の王国と言われるブータン。王政という形を取っているのでクーデターが起こる可能性があるのは当然ですし、ニュースなどで流れても「大変だよなぁ」ぐらいの印象しか受けなかったのですが、改めて自分の同級生、友達がその出来事の渦中にいるとなると、不思議と急に身近に感じてきます。

日本っていう国に生まれてこれたことへの感謝と幸運を本当に実感した、いい思い出の一つです。 こういう思い出は日本国内にいたのではなかなか経験できませんし、できたとしてもかなりレアケースなのではないかと思います。 なので皆さん、留学しましょう! もしかしたらあなた(またはあなたの子供)の留学先には・・・・・・・・・ 王家の子供がいるかもしれませんよ!!!!(笑) おわり

あとがき

ちなみに本当にクーデターかあったのかどうかは知りません。

今思うと、長い夏休みの言い訳だったのかもしれませんが(笑)