【留学体験記】正直最初は戸惑った!同性愛感情を持った人とのファーストコンタクト。

2016.03.16 / 留学

帰国子女が考えるLGBTQ問題

高校大学とアメリカで7年間過ごした元留学生、ゆうたです。

アメリカでの生活は様々な経験を私にもたらしてくれました。

今回紹介する同性愛感情を持った人、同性愛者との出会いもその中の一つです。

アメリカは日本に比べて性に対してすごくオープンです。
というか、日本が閉鎖的すぎるんですが・・・・

この辺りの話は書き始めると長くなるので今回は置いておきます。
今回書こうと思っているのは、私が一番最初にアメリカで出会った同性愛者の友達のことです。

最初の出会いはアリゾナでの握手から

最初の出会いは握手

私は中学三年生の時に単身アリゾナのサマーキャンプに参加しました。初めての単身海外だったのでトラブルもたくさんありましたが、なんとか無事学校につきまして、アクティビティなどが始まりました。

サマーキャンプには私を入れて合計3名の日本人がいたのですが、そのうちの一人は高校生で先輩でした。

体も大きいし、イケメンだし、英語もペラペラでめちゃくちゃいい人だったのを覚えています。
そんなイケメン先輩とのファーストコンタクト。それはこんな始まりでした・・・

TMF魔人
イケメン先輩
お、昨日遅れて着いた日本人の子だね。
俺は○○。よろしくね。

スッと手を出して握手の仕草。

yutas
ゆうた
あ、はい。
ゆうたと言います。よろしくお願いします。

握手を交わす。

TMF魔人
イケメン先輩
あ、俺ゲイだから

はいいいいいいいい????

衝撃的すぎて、意味がわからなくて、一瞬固まったあと、握手していた手をそっと離す私。

TMF魔人
イケメン先輩
あはは、大丈夫、大丈夫!
君はタイプじゃないから!

29年間生きてきた人生の中で「タイプじゃない」と男性に言われたのは未だにこの時だけです。

イケメン先輩は中身も外見もイケメンで、サマーキャンプ中は本当にお世話になりましたし、寮の部屋が隣同士だったこともあり、消灯後の夜中に部屋に遊びに行ったりすることも多々ありました。

いつものように夜中遊びに行き、複数人の友達とトランプで遊んでいる時、急に気になる女性(イケメン先輩の場合男性)の話になりました。

皆が順番に照れながらも誰々が可愛いとか、誰々は素敵だとか話します。いいですね、青春っぽいですね。この辺りはアメリカも日本も変わりません。

そして次はイケメン先輩のターン。 どんなことを話すんだろう?と思ってたら、

TMF魔人
イケメン先輩
○○君っているじゃん?あの12歳ぐらいの子。
あの子本当に可愛いよねぇ。守ってあげたくなっちゃうし、何よりも後ろ姿がいいんだよなぁ・・・
いやてかぶっちゃけケツだよ。
あのケツはすごくいい!

と語り始めました。一気に消える青春っぽい空気。

嬉々として語るイケメン先輩に対して当時の私は何も言えませんでしたが、心の中では

yutas
ゆうた
そっか、私が女性に対して性的な目で見るように、先輩は同性に対して性的な目で見るんだよな。同性愛感情ってこういうことか!

と妙に納得したのを今でも覚えています。

これが私の人生の中での同性愛者とのファーストコンタクト。

アメリカに留学しながら同じ国籍の年齢の近い人と友達になるっていうなかなかレアな経験ですが、思春期の時期にとても貴重な体験をしたなぁ、と思います。

人それぞれだよね

人それぞれ

冒頭でアメリカは日本に比べて性に対してオープンだと言いましたが、誰もが全員そういうわけではないっていうのを私はこの目を通して経験してきました。

高校2年生の時に韓国人の男の同級生に襲われそうになったことがありますが(真っ暗闇の部屋の中に連れ込もうとされた)、その子は外部に対して自分の性対象をオープンにはしていませんでした。

高校時代、朝の朝礼で先生が急に全校生徒の前でカミングアウトしたこともありました。

その先生とは割と親しかったですが、全く気づかなかったので本当にびっくりしました。
でもカミングアウトした後、カミングアウトする前よりも明るくなって楽しそうな先生を見てると、きっと悩んでいたんだろうなぁ・・・って色んなことを考えさせられたりもしました。

別に偉そうに同性愛者万歳!とか、LGBT(今流行りですね)への理解を進めないと!とか言うつもりはありません。

ただ、こういったマイナーな人たちがいるのは事実だし、それを消すこともどうすることも自分ではできないので「まぁ人それぞれじゃん」ってみんなが認めちゃうのが一番早いし楽だと思います。

最後はなんか説教くさくなっちゃいましたが、こんな色んな経験ができる海外留学。本当にオススメです!(結局言いたいのはこれ)

あとがき

デリケートな問題だけに記事にするか迷いましたが、この体験を私の人生の中では貴重な財産のひとつなので、思い切って書いてみました。

 

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