アメリカに行ってよかったと思うことは、様々な文化を理解する力を得たことだと思っています、ゆうたです。
↓前回、留学中にルームメイトだった韓国人の恐るべき縦社会制度を知ってびっくりしたという記事を書きました。
しかし、私が見た韓国文化の凄さは厳しさだけではありません。
と思ったことがあります。今回はそんな先輩の優しさを描いた【優しさ編】です。
全員で食事
高校時代、うちの学校のカフェテリアの食事はまずかった記憶しかありません。
一生懸命作ってくれてるんだろうし、西洋人の口には合うのかもしれません。
しかし、毎週水曜日のピザ or スパゲッティや、ふかし芋、肉、肉、肉はさすがにアジア人の僕には厳しいものがありました。
なので、うちの高校に住んでいるアジア人の寮生は時々近くのデリバリー店から食事を頼みます。
学校の近所にあったデリバリーは、チャイニーズ、高級チャイニーズ、ジャパニーズ、ピザの4種類ぐらい。私もよく食べていました。
とある日、私がルームメイトを含めた他の韓国人の子たちと話していた時のことです、急にルームメイトが
と聞いてきたので、
と言うと、
おい!○○!ピザLサイズ5枚と、サイドメニュー適当に頼んどけ!
と、○○(後輩)に向けて指令を出し始めました(もちろん韓国語なので細かい内容は不明ですが、雰囲気で)。
すると後輩は、
今から電話します!
と言ったか言ってないかはわかりませんが、電話を取り出し電話をし始めました。
今では皆がスマホを持ち、スマホ内に連絡帳もあるのでデリバリーに電話するなんて簡単ですが、当時はスマホなんてないし、そもそも寮生で携帯を持っている人は少ない。
そうです、この後輩の子、デリバリーの電話番号暗記してたのです。
そこに驚いた私は、
と思わず言うと、ルームメイトは当然のように
他にも各デリバリー毎に番号覚えてる後輩がいるよ
とのこと。
いやはや、お見それしました。
さすが完全縦社会。こんなことまでさせられるのか・・・・と驚いたのを覚えています。
そして、数十分するとデリバリーが届きました・・・
え?代金はお前が全額払うの???
後輩全員とルームメイト+私、10数名分のピザとなるとすんごい量。
デリバリーの兄ちゃんも大変です。
やっとの事全部のピザを並び終えたかと思うと、代金をこちら側に告げてきます。
お、いくらだろう?と思うと、たっけぇ!とびっくりする金額(高校生にしては、ですよ)。
しかし後輩含め皆払うそぶりが一切ない。
えー、みんなー、ピザに夢中なのはいいけどお金ちゃんと払おうよーって思ってたら、なんと、
って言いながら全額キャッシュ一括払い。
えええーーーー!!!お前が払っちゃうのかよ!!! とびっくりしたので、
と言ったら
後輩にこうやって食べさせるのは先輩の仕事だろ
って言ってました。
もちろん後輩たちも嬉しそうにピザを頬張りながらルームメイトに感謝の意を述べている。
その時に気付きました。あぁ、こういうシステムなのかと。
後輩はあんなに色々させられて理不尽とか思わないのかなー?って不思議だったんですが、先輩は先輩でこうやって所々で先輩っぽいことしてるんだな、と。
そしてその姿を見て、この後輩たちも歳を重ねたら、立派な先輩になっていくんだ・・・・ と妙に納得した1日でした。